感染根管治療の流れ
投稿日:2022年6月27日
カテゴリ:スタッフブログ
感染根管治療とは、歯の根の中が何らかの原因によって、細菌に感染してしまった場合に行う治療のことを言います。一度で終わるわけではなく、何度か同じような治療のために通院することが必要です。 根の中という小さい部分の治療になりますので、一体何をされているのかわかりにくいでしょう。今回は、感染根管治療がどのような流れで、どんな治療が行われているのかをまとめていきます。
感染根管治療とは?
「感染根管治療」とは、神経が死んでしまった場合や、以前に治療した部分が何らかの原因で再び細菌感染してしまった場合に行う治療のことです。
症状としては、強い痛みはなく、噛んだ時に鈍い痛みを感じたり、歯を叩くと響くような感覚があったりします。
ここでしっかりと細菌を洗浄・消毒しておかないと、根の中に細菌を閉じ込めてしまうことになります。そうすると、治療が進んだ後や終わった後になって、炎症や痛みを起こす原因となってしまいます。
そのため感染根管治療では、時間がかかってもしっかり根の中を洗浄・消毒して、根の中を綺麗な状態にすることが大切です。
感染根管治療の進め方
①虫歯や被せ物・土台などがあればそれを取り除きます。
②「ファイル」という器具を使って、細い根の管の中にこびりついている細菌の塊などを除去します。
③②の器具では届ききらない細かい場所や、根の中全体を消毒液で洗浄します。
④根の中全体が綺麗になるまで、②③を繰り返し行います。(何度か通院が必要になります)
⑤可能な限り根の中の細菌を取り除けたら、根の管の中でまた細菌が増えないよう、根管充填材というお薬を詰めて密閉します。
⑥土台や被せ物の作製をしていきます。
感染根管治療どのくらいかかるの?
根の中の感染の状況にもよりますが、大体3回ほど根の中の洗浄・消毒に時間がかかります。その後、根管充填剤を詰める治療は1回で終わり、土台や被せ物を作る過程に移っていきます。
感染根管治療は根気強く
このように感染根管治療では、「根の管の中の洗浄・消毒」に一番時間を要します。一見進んでいないように思われるかもしれませんが、長く歯を持たせるために欠かせない治療です。感染の状況によっては、3回以上通わなければならない場合もありますが、ご自身の歯を残していくために根気強く頑張っていきましょう。
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